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木下製餡

直火銅窯で練った美味こしあん

店内「大山で育まれた極上あんこの製造舞台」

「キノアン」の愛称で親しまれる木下製餡さんは、大山駅から徒歩13分、コワーキングスペースTAKE A NAP大山店からは徒歩7分で着くあんこの製造を行っている会社です。千川駅からも徒歩で来ることができ、紹介した店舗を寄りつつ散策しながらいらっしゃるのもこの地域を楽しめるかと思います。一級品の餡子を製造・販売されており、ホテルオークラさんの料理にも使用されるほど素晴らしい品質のあんこを製造されています。 路面にて店頭販売をされており、自社製造されている餡子や、餡子を使用したモナカなどを販売されています。開店前にお伺いしましたが、お客様が絶えず来られており人気のお店であることが伺えます。 工場を見学させていただき、中を拝見しました。大きな機械が広がる工場で、大量の餡子が製造されている迫力に圧倒されました。一通りの製造工程を見させていただき、手間を惜しまず丁寧に製造されていて非常にクオリティの高いものを提供されていることが見て感じ取ることができました。 餡子の原料となる小豆は栄養価が豊富で、血中コレステロールを下げたり、老化を防ぐビタミンなどがたくさん含まれているそうです。食物繊維も豊富で、バランスの取れた食生活に必要不可欠です。 さらに、餡子は食べると美人になると言われており、便秘の解消やむくみ改善、アンチエイジングにも期待できるというとても体に良いもので、キノアンさんではその中でも特に高品質で上質なあんこを製造・販売されています。

おすすめ「厳選された小豆と特注の銅釜で生まれる極上あんこ」

キノアンさんの使用する小豆は良い素材のみを使用したハイクオリティなもののみを使用されているそうです。北海道の良質な小豆をその時の良い土地を選んで仕入れているそうです。その中でも豊祝といった粒の大きい小豆を集めた最高級ブランドのものを中心に使用されており、旨みが強く上品な味わいが特徴です。 工場を見学させていただき、大量の小豆をあんこに製造している工程は見ていて迫力がありました。 キノアンさんではこだわりとして高級ウイスキーにも使用される直下銅釜を採用しているそうです。銅は熱伝導がよく、熱伝導のムラが無いそうで、まろやかで優しい味の餡を練ることができるそうです。メンテナンスが大変なことや、技術がないと餡が焦げてしまったりといったデメリットもあるそうですが、プロとして、職人として味を追求する上では銅釜にこだわり続けるそうです。 蒸気窯から出された小豆は銅釜に移されます。一度の窯で70kg入れるそうで、その上に砂糖を85kg入れ、計150kg以上のあんことなる元を一度に製造されるそうです。その後練る工程があるのですが、戦前などは機械などはなかったため、すべで自力で製造されていたそうで、砂糖の蒸気で歯が溶けてしまったり顎がなくなってしまう人もいたそうです。現代はタイミングなどプロでないと上質なものは作れない技術は必要ですが、必然的に起こり得る弊害が機械のおかげでなくなっているため、大昔の方と同じだったら多分やらなくなっちゃうし廃業しちゃう、とオーナーの木下さんは語っていました。 その後練られた餡子は様々な工程を経て販売、卸されています。とても濃密で優しい味わいのする餡子は、普段普段よく買っている物とは全然違う味わいで、本当に良い小豆から丁寧に製造されているのがわかります。 また、木下さんはたい焼き、今川焼きなどの餡子を使用した焼き物の開業支援も行っています。「たい焼き屋を始めてみたいけどどうしたらいいかわからない」「焼き方全然わからないから始めようにもな…」といった悩みを全て解決できるような、開業に困っている方を焼き方から開業までの方法まで丁寧に教えてくださります。実際体験会の様子も見させていただきましたが、たい焼きを焼く作業は意外にも難易度が高く、たい焼き機によっても焼き方や時間が異なるので大変だと感じました。木下さんではそういったことも全て教えてくださり、親身に相談にも乗ってくれるそうです。

歴史「品質向上で磨かれた65年の歴史」

木下製餡さんは65年前に木下さんのお父様が創業された餡子屋さんです。元も静岡県の清水出身であったお父様は、昔は修行の地として餡子業界から有名であった岡山県の餡子屋さんで修行をしたお兄様のもとで修行をし、その後幸町にて開業されたそうです。最初から餡子の卸しを行っていた木下製餡さんの作業を小さい頃から見ていた木下さんは、ある程度の知識や工程は頭に入っていたそうです。 しかしながら木下さんは若い時の考えで餡子屋さんはカッコ悪いという固定観念があり、すぐに継ごうとはせずに大学卒業後はサラリーマンをしていました。その後、25歳の頃に従業員の退職やお父様の事情などもあり、継ぎたいという思いが強くなり、木下製餡を継いだそうです。 元々木下製餡さんでは技術はあるのに、卸先などは特に考えておらず、安い豆を使用して安い価格で色々な会社へ卸していたそうです。木下さんは「良いものを作りたい」という思いが強く、より品質にこだわって良い豆を使用したり、ブランドとして残す、素材の質を落とさないためにも真空パックの機械を導入したりと様々な取り組みを行なってきました。 その甲斐もあり、安い価格で大量の餡子を取引するのではなく、質の高い美味しい餡子をわかってくれる人や会社に卸すことがきるようになり、現在では高級ホテル・ホテルオークラさんや有名な和菓子屋さんに頼まれて餡子を提供されているそうです。 木下さんは従業員や取引先にも手厚くもてなしたり、相手方のことも親身にお考えになられて餡子を製造されており、木下さんの人柄の良さもお仕事につながっているのだと感じました。

美味とサポートが共に育む、善意あふれる餡子の世界

良い製品を作るために良い機械を導入したり、従業員のサポートも手厚くしてきたいと言う、周りのこともよく考えられている木下さん。東日本大震災の時にはボランティアを行い、今回の能登半島沖地震での被災地でもそういった活動を行っていきたいと、自分のためだけでなく他人のために尽くされる姿にはとても尊敬します。「奥様にはとても感謝している」と、奥様のサポートや働きがなかったら取れていない取引先もいたということもおっしゃっており、奥様の偉大さと木下さんの謙虚さも伝わりとても良い環境なのを感じます。 土曜日などには様々な場所でたい焼きや今川焼きを販売する出張販売のような形もしており、地域の方々やたくさんの方々に餡子の美味さを知ってほしいという思いも伝わってきます。 今後もたくさんの美味しい餡子を製造し、全国に広く木下製餡さんの餡子が広まっていくことを願っています。とても美味しい餡子なので、オンライン販売も行っておりますので、ご興味のある方はぜひお立ち寄り、オンラインショップをチェックしてみてください。

基本情報

  • 定休日

    土・日

  • 営業時間

    10:00 ~ 17:00

  • 電話番号

    03-3955-5529

東京都板橋区幸町41-11

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