六蔵伝説と下頭橋の由来

下頭橋六蔵尊の歴史
寛政の頃、石神井川に架かる丸木橋のたもとに、名前も生国も不明な年老いた乞食が住み着き、終日土下座して旅人から喜捨を受けていた。彼は土地の人から六蔵と呼ばれ親しまれていたが、やがて亡くなり、旅僧によって手厚く葬られた。ところが、埋葬に際し死者の懐中から永年貰いためた大金が現れたので、僧はこの金を使って丸木橋を石橋に架け替え、旅人の便をはかった。村人たちは永年、頭を下げていたその老乞食六蔵の徳をたたえて、橋の名を下頭橋と命名し、橋のたもとに祠堂を建て、六蔵を菩薩とあがめてその霊をまつった。
現在、橋のたもとにはこの六蔵祠と六蔵の遺徳をたたえ、その冥福を祈るため寛政十年(1798)二月に作られた「他力善根供養」と刻まれた供養塔一基が建っている。
下頭橋は明治三十七年(1904)の道路改修の時に木橋となり、大正十三年(1924)頃ふたたび石橋となったが、昭和三年に鉄筋コンクリート造りの橋となり現在にいたっている。 なお、戦前まで橋の近くに大きな榎が生い茂り「逆さ榎」とよばれ、幹の空洞に白蛇が住むと恐れられていた。

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東京都板橋区弥生町53−1
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